SAPIX『漢字の要』は圧巻の漢字テキスト!
漢字参考書ランキングです。
ランクはつけてみましたが、やはりサピックス(SAPIX)『漢字の要』が圧巻です。
当サイトからも自信をもっておすすめできる漢字問題集です。
おすすめの理由
@サピックス・ノウハウの蓄積→漢字のミスパターンが事前にわかる。
A出る順に学べる→ベストセラー・旺文社「でる順漢字」の利点を受け継いでいる。
B3ステップの構成→包括的・体系的な濃い学習が可能に。
漢字採点の厳格なサピックス(SAPIX)の漢字ノウハウを詰め込んだ一冊。
小学生が漢字についてどのような間違い方をし、どのパーツをどう書き間違えるかを徹底分析している。
それがサピックス(SAPIX)のデータベースなのだから、
ミスパターンの想定によって、未然にミスを防ぐ漢字学習が可能なのだ。
まちがった練習をして、テストが返却されてから、
「あ、そうだったのか。」と嘆くことも少なくなる。
受験直前期ならなおさらだ。
さらには、たとえば「野放図」(2014年東洋英和女学院A日程で出題)のように受験生の盲点を突く出題であっても、「漢字の要」はかなり広範囲にわたって出題パターンを網羅しているので、カバーできてしまう。
これは塾の漢字テキストとは一線を画すきめ細やかさだ。
ステップ1は、マスターブックで暗記項目が整理されている。
インプット・整理学習に向いていると言える。
赤の透明フィルターで漢字の読み書きの答えを隠しながら暗記学習に集中できるのも評価のポイント。次に紹介するstep2は、ここで覚えた漢字の応用問題がふんだんに掲載されているしくみである。
ステップ2は、それをアウトプットする演習編である。
出題範囲はステップ1からだが、出題パターンが変わっているので、
応用編に位置づけられる。
タイアップ学習で、お子様の漢字学習は盤石なものとなる。漢字を確実な得点源として、合格の可能性をアップしてほしい。
ステップ3は、上位版。@小学校では学習しない読み方(「因る」、「推す」、「就く」など)、A小学校既習漢字(教育漢字1026字)の範囲ではあるが、小学生にとっては聞きなれない言葉、熟字訓(「千秋楽」、「真骨頂」、「試金石」、「山車」など)、B小学では未習の漢字(「光沢」、「生鮮」など)を学習できる。
学校によっても漢字の出題傾向と配点が大きく異なる場合があるのを知っておきましょう。一例を挙げておきます。
1026字の範囲を超えて出題する学校 | 渋谷幕張・市川・早稲田・攻玉社・立教新座
中でも特に立教新座中は、小学校未習漢字(常用漢字のうち、中学1〜3年の配当漢字)をあえて多く出題している傾向があります。時間の許す範囲で漢字攻略することで有利になる学校と言えますが、早稲田中では【サト-す[諭す]】【リュウシ[粒子]】【カイム[皆無]】を書かせる問題や、「示唆」(しさ)を読ませる問題が出題されており、その難解さゆえ対策が難しいです。 |
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1026字の範囲内ではあるが、書きづらい漢字を出題する学校 | 鴎友学園・慶応中等部 |
漢字の出題数が多い(配点が高い)学校 | 学習院女子・栄光学園・駒場東邦・学習院中等科・慶応中等部 |
同音異義語・同訓異字ははなぜねらわれるのか
中学入試や塾のテストで同音異義語や同訓異字の類いが狙われやすいのはなぜでしょうか?
○ハカる…計る・測る・量る・図る
○オサめる…納める・治める・収める・修める
○シュウシュウ…収集・収拾
○ヒッシ…必死・必至
それは、出題者の立場になって少し考えてみるとわかるのですが、
書き取りと同時に、書き分け(文脈に応じて正しい漢字を書けるか)も試すことができ、
限られた出題数の中で、受験生の能力を多面的に見ることができるためです。
なお『漢字の要』ステップ1では、書き取りとして狙われやすい同音異義語・同訓異字もひと通りカバーされています。しかもムダのない範囲で、すっきりと見開き数ページでまとめられていますので、使い勝手も良いのです。
マニアックな漢字は『漢字の要』ステップ3で練習するとよいでしょう。