2014年度入試で、開成中学校で突如、詩の出題がされ、話題となった。詩の読解にはセンスも必要だが、一定の水準までトレーニングを受けておくことがのぞましい。開成で出題されたのは、同年度に逝去されたまど・みちお氏の詩であったが、入試に出題されやすい著者の詩集をピックアップしてみた。


詩 中学受験に出題の多い作家・詩人 

詩はどのように学習するの?

詩を出題する中学校

 

筑波大附属駒場中学校

記述中心/全体からの時間配分としては5分程度で解答しなければならない。
限られた時間のため、一定の妥協をしながらも密度の濃い解答を書く高度な学力が求められる。

灘中学校 記述/客観 テーマの理解力が求められる。ユニークな出題も目立つ。
共立女子中学校 客観/おおむね記号問題。選択肢の数は5本。
東京都市大学付属中学校 客観/ほぼ記号問題。設問レベルは平易。

 

 

 

2013年筑波大附属駒場中学校

 

詩の模範解答

 

問一
仲間からとりのこされてこころ細くなったので、ひとりでも大丈夫だと強がってみせている。

 

問二
自分の存在の小ささを知りながらも、何かをせずにいられなかったりんごの気のよわさとこころ細さを強調する効果。

 

問三
自分は小さな存在だから人間に強がってみせたところで現実は何も変わらないと思ったが、何もしないとこころ細くなるだけなので、苦しまぎれにもう一度強がってみせることにしたのである。