難関校の記述問題攻略に最適な問題集
このコーナーでは難関校の記述対策に向けた錬成をするための問題集を紹介しています。
なかなかこの手のタイプのテキストがないのですが、難関校の記述対策に特化した錬成を行なえる問題集があります。
啓明舎の『名文』シリーズ。
タイトルが示している通り、良い素材文の選択がされている。
問題も練られており、生半可な実力では点数がとれないのだ。
また、「わかるんだけど、どのように表現すればよいの…」。となり、
すごく考えさせる要素が詰まっている。
ただし、答案の解説は詳しい反面、SAPIX・Bテキストのように採点方式(パーツごとの点数配分/答案要素の振り分け)が示されていないため、子供にとっても親にとっても自己採点はほぼ不可能。
しかしながら、解答の設計(書き方の型)を解説で示しているので、ずいぶん学ぶ点は多いだろう。現状ではここまで実践に役立つ記述法に触れている問題集はほとんどない。
「××メソッド」と謳うだけの自画自賛の問題集が氾濫する中、総合評価は高い。
サイト管理人も御三家ねらいの受講生の指導において当問題集を使用することがある。
この問題集の使い方はやはり専門家の手を借りながら解き進めていくのがベスト!
必ずプロに添削をしてもらおう。一冊解き終えるころには、ワンランク上の実力をつけられる。
余談だが、これからの時代、サピックス・オープン(SO)を他塾の生徒が受ける時代になりつつあります。そのような潮流が生まれている模様。
他塾からSOを無防備のままで受験する場合、記述の問題の数と難しさに圧倒され、とんでもない点数をとってしまうのが関の山なので、難関校向けの記述問題集を一冊解き終えてからSOを受けるのがおすすめ。
記述問題を解きなれているサピックス生でさえ、月例テスト(マンスリーテスト)より大きく偏差値を下げてしまうことが少なくないためです。
「名文」シリーズの良いところ | 「名文」シリーズの欠点 |
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素材文の選定が良い | @採点基準の細やかな提示がない |
難関校の記述対策の本格的な表現錬成ができる | A@のため、自主学習が困難 |
解説がていねい(記述の書き方まで学べる) | B模範解答に改善の余地あり・第三者のサポートが必要 |