物語文/2014入試出典ランキング
物語文の2014年度中学入試出典ランキングです。
(日能研調べ・銀本などの過去問題集を参考にしています)
2014年度中学入試の物語文で最も出題された文章です。
西大和学園中学校をはじめとした有名中学校で出題されました。
ひと月ごとのストーリーで展開する中学生の日常的な苦悩と葛藤をえがいた成長物語です。
比較的なじみやすい文章ではありますが、内面描写がきめ細やかなため心情の読み取りはやや難しいかもしれません。
2007年刊。
出題校 | 出題の内容 |
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吉祥女子中学校 | 大問1で出題。設問数は10題。おおむね記号・ぬき出しの客観問題だが、30〜40字の記述が一題。亜樹が家を飛び出した姉・いつみを迎えに母・光枝といっしょに叔母の千秋の家におもむく場面を出題 |
その他の出題校 |
湘南白百合学園中学校
西大和学園中学校 |
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2014年度中学入試出典ベスト2です。
駅伝に情熱を傾ける中学生たちのみずみずしい青春物語。
読者の共通した感想は、読後感のさわやかさです。
たすきをつないで「あと少し、もう少し」。ゴールを目指す子どもたちのささやかな日常に深い感動を覚えます。
出題校 | 出題の内容 |
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品川女子学院中等部 |
大問4で出題。記述は全9問中3題。70字のやや長めの記述問題が含まれる。
陸上部に新しい顧問・上原先生を迎える場面から出題。上原先生は元美術教員で、頼りない感じの先生。どうしても県大会に出場したい部員(部長の桝井・設楽・俊介)たちは、自分たちの意志で部員勧誘に動きだす。 |
その他の出題校 |
淑徳与野中学校 |
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出題校 | 出題の内容 |
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早稲田実業学校中学部 |
大問1で出題。早実の例年の傾向どおり大問一題に対する設問数が多い。
ちなみに朝井リョウ氏は早大・文化構想学部(旧第二文学部)出身である。 |
その他の出題校 |
東大寺学園中学校 |
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『サッカーボーイズ』(はらだみずき 著/角川文庫)
関東の有名私立では出題されていませんが、全国で見ると複数の有名中が出題しています。
サッカー好きの男の子にとっては、とても面白い小説です。
学習院中等科のようにサッカーや野球の物語を好んで出題する学校は少なくないので、グラウンドやフィールドの光景(厳密でなくともよいのですが)を脳裏に描けるようにしておきたいものです。
大まかなルール(常識ともいうべき当たり前のもの)を前提としないと、読みづらい場面、解けない(あるいは解くときに不利になる)問題もあるためです。
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出題校 | 出題の内容 |
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桜蔭中学校 |
大問2「土埃の向こう側」より。記述はスペースと二百字のマス目が各一題。 |
その他の出題校 |
大妻中学校 |
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出題校 | 出題の内容 |
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芝中学校(第一回) |
美月がひそかに恋心を抱く「ヒコーキくん」と再会する場面を出題。ヒコーキくんのおかげで美月はお日さまをのみこんだみたいに元気になり、海の家で出会った少女「沙耶ちゃん」に会いに行く力が湧いてくる。 |
その他の出題校 |
大妻中学校 |
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全国的に見れば、『岳物語』(椎名誠)や『路傍の石』(山本有三)なども同ランクとなりますが、確かに複数の学校で出題されたと文章とはいえ、2014年度入試に頻出した文章として取り沙汰するのに少し無理を感じます。
2014年度出典ベスト・・・ととらえるよりは、結果的に複数の学校で同一の素材文が用いられたと受け止めるほうが賢明かもしれません。データではじき出されたランキングよりも、推薦図書のコーナーに掲載しているようなテーマ性の濃い読書をおすすめします。