物語文の2015年度入試出典ランキングです。
銀本や有名中入試問題集等を参考に作成しています。
前期・後期に分かれていますが、出題の多かったのは、後期のようです。24人のクラスメートそれぞれが、代わる代わる主人公になる作品構成です。佐藤多佳子氏の『サマータイム』も数名の主人公を交代させながらえがいていましたね。
出題校 | 出題の内容 |
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学習院中等科(第一回) | 久保由佳や、美奈という存在を通じて、楓雅は教室の中に次第に自分の居場所を見出していく。楓雅・由佳・美奈の三人が、「特定の場所におさまることが不得意なジョーカー」としてえがかれる特徴的な場面構成に注意して読むことが大切。主題を30〜40字でを書かせる記述問題がやや難か。 |
その他の出題校 |
海城中学校(第二回)
甲陽学院中学校 |
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課題図書としてもおすすめです。
出題校 | 出題の内容 |
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浦和明の星女子中学校 | 大問二に配置。北海道の田舎の村と分校(生田羽中学校)が舞台。「神童」として知られる存在・江崎学が、田舎の教育環境が勉強のハンディとなり、自分の将来の夢を阻んでいると嘆く。
村長の孫である松本憲太が、彼の狭小で傲慢な考え方を体当たりでいさめる場面を出題。友情をテーマとした読みやすい物語。『クラスメイツ』とともにおすすめの書である。
設問は客観形式。数は多いが、概して標準レベル。 |
その他の出題校 |
聖光学院中学校(第一回) |
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内海隆一郎氏の短編小説集です。
少し前に慶応普通部が出題していますが、今年は吉祥女子中学校や國學院大学久我山中学校で出題されました。
出題校 | 出題の内容 |
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吉祥女子中学校(第一回) | 「瀬の音」からの抜粋。
長く勤めた村役場を退職後、河川監視員として働く森田さんの視点から描かれる物語。川辺の自然をこよなく愛し、釣りを楽しみにやって来る子どもたちに無愛想ではあるが、さりげない愛情表現をする森田さんの人柄を読み取ることができたかを試されている。
小問数は十四題。うち四題が字数指定の記述。例年のことではあるが、時間時間(50分)に対しての問題数が多い(全体では読解の大問二題+漢字)ので、かなりの即解力が必要。特に本年は、ぼう線の前後だけでは解けない問題が含まれているため、物語全体を通読したうえで、設問を解く練習を積んでおきたい。
読書好きな人は、森田さんのささやかな幸せは何だったのか、読み味わってみるとよいかもしれません。 |
その他の出題校 |
國學院大学久我山中学校
盛岡白百合学園中学校 |
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「南小、フォーエバー」や「すねぼんさん」などを収録した重松清氏の短編集です。
ことしもちらほらと、という感じですが、今のところ4位です。2015年度は、暁星国際中学校で出題。