中学受験国語の記述対策【気持ちを表すことば】の攻略がカギ

 

 

中学受験の国語の記述対策のポイントの一として気持ちを深く理解することが挙げられます。

 

 

麻布・開成などの男女御三家では、記述中心で高度な読解力と深い思考力を試す出題がされます。サピックスではこれを「Bタイプ」と称し、客観形式主体の出題方式と区別しています。(女子学院は別、出題傾向はAタイプに分類されます。)

 

 

 

物語文ではご存知の通り、心情の読み取りが問われます。事実や内容を説明したり、ぼう線部の表現を吟味させる問題も多いですが、最も基本となるのが心情の読み取りです。心情を読み取ったうえで、ぼう線部の表現の意味を説明させたり、象徴を説明させたりするのも、難関校に多く見られる出題の特徴でしょうか。

 

 

 

心情の読み取りは物語文の基本であり、学習の最優先事項と言えるでしょう。

 

 

 

気持ちを表す言葉を集中的に学ぼう

 

塾の教材で、さまざまな心情を、数々の素材の中で、深く丁寧に学んでいけば、徐々に心情を理解できるようになるものです。

 

ですが、指導者から心情を体系的に教わる機会がなければ、理解はあいまいなままであることも、大なり小なりあるでしょう。一つひとつの心情には特有の性質があります。日常生活の中ではさほど意識する必要がなくても、入試問題を解くうえでは必要な心情知識というものがあるのです。心情知識とは、心情の性質とシチュエーションを理解することに他なりません。それらの理解が心情の理解へとつながるのです。

 

 

 

たとえば「申し訳ない」と「反省する」の違いは何でしょうか。入試問題を解くうえでははっきりと違いを知っておかなければなりません。違いをはっきり知ることがミスを防ぎ、的確な答案を仕上げることにつながります。

 

 

そうならば、素材の中で心情を味わうような学習をする一方で、
気持ちを表すことばの性質をシステマチックに(体系的に)学習できるとしたら、どうでしょうか。
確実に心情問題への対応力は上がるはず。

 

 

現行の国語問題集では、「○○メソッド」と銘打ったものは多いものの、それらは論理的な解法を学ぶことが中心の参考書です。かつて「記述のキソ」という優れた問題集があったのですが、現在は絶版です。

 

 

 

気持ちを表す言葉に特化した参考書が出ました

ところが、近年ようやく「気持ちを表すことば」に特化した参考書が発行されました。著者の先生としても初の試みであり、まだまだ改善の余地があると考えていると推測しますが、今のところ気持ちに特化した参考書はこの一冊だけかと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心情は読み味わうような学習を数々の素材の中で継続する一方で、システマチックな学習も必要です

 

特に筑駒や男女御三家のBタイプ(記述中心の出題形式)出題校。

 

その他鴎友学園や恵泉女学園などのBタイプ形式の出題をする学校にも、心情の体系的理解が得点力を高めるのに有効!


 

 

性格や特徴を表す言葉まで体系学習できる

 

気持ち 性格や特徴

『この表現がぴったり! 似ていることばの使い分け@』

『この表現がぴったり! 似ていることばの使い分けA』

 

 

 

問題を解いたりする要素はないのでお子様に与える受験参考書ではありませんが、
「登場人物の心情を子どもにどう教えればよいのかわからない」…このような悩みを抱える親御様にとって、至高の指南書になるかもしれません。
また、登場人物の心情を体系化した参考書は数少ないながらも出版されていますが、「性格や特徴を表す言葉」までは守備し切れていません。

 

 

 

 

 

性格や特徴までを体系的にまとめたのは私の知る限りこれがはじめてではないかと思います。